1962-08-30 第41回国会 参議院 文教委員会 第3号
当時、無条件降伏でもございまするし、進駐軍の命令が出ますれば当然それを受けて、時の政府は——政府と申しましても、無条件降伏状態下にありました政府としては、当然それを全国民に知らせ、具体的措置をする責任を負わされておったことは御承知のとおりであります。
当時、無条件降伏でもございまするし、進駐軍の命令が出ますれば当然それを受けて、時の政府は——政府と申しましても、無条件降伏状態下にありました政府としては、当然それを全国民に知らせ、具体的措置をする責任を負わされておったことは御承知のとおりであります。
戦争状態にあつて、しかして降伏状態にないというのであるならば、それは単なる休職状態である。どちらが勝つた、負けたという関係は今は帳消しになつてしまつて、休戰状態という関係で、戰争による勝敗の状態は明らかでないという関係において戰争状態が続いている、こういうように見ることになるのでありましようか。どうも私にははつきりしないのであります。
こういうことがやはりまだ幾分残つているのだとすれば、その点についても十分御戒愼下さつて、みずから戒められて、殊に現在、将來もそうですけれども、現在まだ日本が降伏状態にあるのだ、外国のイギリスだつてフランスだつてアメリカの軍隊がいるじやないか。
そしてこれらの政策のもとに置かれておりますこと、これらの政策を日本に適用することを決定した勢力が米・英・ソ・中国でありまして、これらの勢力は現在複雑な対立の状態に置かれておりますけれども、わが国がその対立を含んだ勢力のもとに、そのすべての国に対しまして降伏状態にあるという事実を忘れてはならぬと思うのであります。